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フレンチ2段チェンバロ (J-H.エムシュ 1756年モデル)

チェンバロの歴史の中で、フランス様式の開発によって定着した2段チェンバロの出現は、17〜18世紀にかけて世界の中心であったフランスにおいて、バロック音楽を華やかに開花させた楽器として重要な位置を占めるものです。当チェンバロのモデルとなった楽器の製作者アンリ・エムシュは1720年頃パリでチェンバロ製作の仕事を始め、1767年に甥に仕事を譲るまで、その時代最高の製作者として活躍した人ですが、彼の時代とは、まさに大クープラン、ラモー、大バッハ、スカルラッティ、ヘンデル等、盛期バロックの巨匠達が生きた時代に他なりません。エムシュ作1756年の楽器は、彼の長年の製作経験が集約された典型的なフランス様式の楽器と考えて差し支えないものと思われます。

フレンチ2段チェンバロ (J-C.グジョン1749年モデル)

ジャン-クロード・グジョン1749年作のチェンバロは、パリ音楽院所蔵の銘器中の銘器として余りにも有名です。彼は、その頃の主流であったフレミッシュ様式から、フランス様式へ移行してゆく橋渡しとなった歴史的にも重要な作品を世に残しました。彼は、当時一世を風靡していたルッカース一族の楽器を、時代とともに広い音域を必要としてきた楽曲に合わせ改造するという作業を通して徹底的に研究し尽くしました。このようにしてルッカースの力強く輝かしい音に、独特の温かく深みのある音を見事に融合させ、グジョン独自のモデルを確立していったのです。このような楽器をモデルとした当チェンバロは、コンサートに最適な一台としてお勧めいたします。

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